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ご好評頂いている当社の吊りボルト専用脱落防止ナット「マッスルナット」。この製品が販売に至るまでの開発経緯をご紹介します。

吊ボルトに使われるナットが一番緩むというニーズ

昨年東京で行われた電設工業展で、来場者の中に一番緩むのは吊ボルトに使われるナットであると言われました。
確かに全ねじは大量に使用されるので、メーカー側も競ってギリギリのサイズの線材からねじを圧造して製作しています。
原価を知ると良くこの金額でと思うぐらいです。
ゆえに、JIS規格から外れた商品がほとんどであり、ねじの緩む原因を作っています。
弊社でもW3/8のボルトに合うマッスルナットを製作したが、全ねじには効かず簡単に戻ってしまうのでした。

確かな、「ダクト周り」「ブレーカー周り」のねじの緩みの存在

いろいろ調べてみると、確かにダクト周り、ブレーカーの周りではねじの緩みが必ずあるということが分かりました。振動と熱によるものです。
ダクト周りでは常に空気の流れによって振動しており、自動ファンも24時間振動しています。ブレーカーもボルト止めになっているものの、端子部からの発熱によりねじの膨張や収縮によってねじの緩みにつながっているのです。

また軽天井のあるところは落下物も軽天井で保護されるところがあるが、天井が無い展示会場、駅舎、体育館、倉庫、工場などでの落下が心配されるところでした。
一番落下しやすいのは負荷の掛かっていないところであり、たとえ横になっていてもナットが緩んで落ちる可能性は高い。吊る予定であるが、何も吊られておらず、ナットのみを用意していた場合必ず落下は起きる。人に落ちた時は大きな問題となり得えます。

当社は、至急検討に入りました

全ねじに関しては、サイズがW3/8,W1/2の2サイズのため至急検討に入りました。
そのアドバイスを頂くために各ゼネコンを回り、参考意見を伺った
まとめると天井の施工業者は1日に何本もの全ねじを吊るため、施工性が良くないといけないということになりました。
そこで、今までのマッスルナットよりも緩めトルクを落とすことによって、手でも軽く入るようにしました。W3/8では4.5NmとしW1/2では8.0Nmとしました。あるゼネコンでは全ねじは1本で荷重を受けている訳ではないので、もっと緩めトルクを弱くしても良いとも言われた。ただ我々のナットの特徴は戻らない緩まないというものであるので、弱めて軽く手で締めただけでも緩めトルクはそれなりの数値が出ます。実際に緩めトルクを測ると、もちろん提示してある以上の力が出ることは間違いのないところでした。

このナットが使用されるべきところは先程ご説明しましたが、高所が多いために赤い熱圧縮チューブを使用しました。
最終確認を望遠鏡で行うらしいが、見やすくするために赤色のチューブを巻いて視認性を良くしました。

このナットの特徴

このナットの特徴として一度外すと2度は使用出来ないということでありましたが、施工業者からは使用したものとみ使用の者の区別が付かないと言われました。
そのために新たなロットからは、紙のシールを入れる事にしました。紙のシールのために、ボルトを通すことで簡単に取れます。シールが付いているものが未使用となるのです。

マッスルナットはいろいろと改善の要求を満たすために、製造コストが上がってしまいます。
どこでもそうだと思いますが、出来るだけ安くということを求められています。そこで製造方法を変えて、前回の商品よりも2割ほど安価に出来るようコストダウンをして製造した。それでも高価かもしれませんが、安全を買うのであれば決して高い買い商品ではないと思います。

ただ長所が欠点にもなり得るのが、吊りボルト用のマッスルナット。吊天井の場合、必ずレベル調整を行わなければなりませn。今のままであると振動するファンなどの固定や、吊りボルトの上部の先端など使用される場所が限定されてしまいます。ゼネコンから再度アドバイスを受け、一部ナット形状の製造方法を変更してさらなる商品改善に再挑戦を行っていきます。

※特注サイズのご発注や、別素材の樹脂、ステンレス、チタンなどの特注製造も随時承っております。

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